こんにちは、清兵衛(せいべえ)です。
東京と京都で、20年以上ビジネスパーソンとして働き、海外を含め、様々な企業や役所などの、いろいろな役職の方々とお仕事をさせていただいてます。
この記事では、立ったり歩いたりする時は、それ程きつくないのに、座るとズボンが食い込んで苦しい、こういったウエストの悩みに、現実的な解決策を提案します。
なぜ、立ったり歩いたりする時はズボンがそれほどきつくないのに、座るとズボンが食い込んで苦しいのか
原因は、立ち姿でのベルト使用を前提にして、ズボンのウエストサイズを選ぶからです。
ベルト使用を前提にした場合は、腹囲よりも数㎝細身のズボンを選ぶ必要があります。
これは、立ち姿でベルトを締めた時に、ズボンのウエストにシワが寄ってカッコ悪くなるのを避けるためですが、立っている場合でも、ぽっこりお腹がベルトの上に乗っかった状態です。
下腹でベルトを締めざるをえなくなり、股上の深いズボンがはけなくなってしまします。
座ったときは、ベルトが見えないくらいになって、お腹が苦しい。特に食事後などは、ベルトを外したくなりますよね。
ミドルエイジになれば、自然とウエストがでてきます。これまでのズボンがキツくなり、ベルトの上にお腹が乗る状態になってしまいます。
ダイエットは、意思力で3ヶ月程度は続きますが、仕事のストレスが強くて、どうしても食べて発散することになり、なかなか、痩せることができないのがミドルエイジの辛いところです。
サスペンダーを使えば、苦しさから開放されます
わたしは、サスペンダーを20年以上使っていますが、サスペンダーを使用すれば、これらの苦しさから、一切開放されます。
正しくダイエットするには時間がかかります。強い意思力が必要で、仕事のストレスや、年齢や体質もあり、なかなか痩せないのが現実です。
でも、安心してください。サスペンダーを使えば、お腹がぽっこりしていても、楽に美しく装うことが可能です。
ビジネスでは、見た目も大切です。
ビジネスパーソンは、まず、楽に、美しく装いましょう。
そして、ダイエットが必要なら、並行して行えば良いのです。
サスペンダーでズボンを吊れば、ベルトでお腹を締め付ける必要がないので、股上が深いズボンでも、ウエストよりも大きめのサイズのズボンがはけて楽な上に、パンツラインも美しいです。
スーツスタイル、ジャケットとパンツスタイル、いずれも、ダンディーにすっきりと見えます。
もともと、スーツは「肩で着る」と言われています。
これは、ジャケットの着方のみならず、ズボンもサスペンダー使ってはくことを意味しています。
特に、正統スーツのズボン(トラウザー)のように、股上の深いズボンの場合は、これらの利点が顕著です。もちろん、お腹も苦しくありません。
映画の「ウォール街」で、マイケル=ダグラス、チャーリー=シーン達が、サスペンダーを使用しています。ビジネスパーソンの装い方として、とても参考になります。
サスペンダーを使う理由(利点)
サスペンダーであれば、お腹を締め付けずに、ズボンがはけます。そして、正統な装いでもあります。
本当の腹囲にあったズボンをはくことには、次の利点があります。
- お腹を締め付けないので、苦しくならない
- ズボンのシルエットが、自然で流れるように美しい
- ズボンが下にずれないので、ズボンのベルト部分を両手で持ち挙げる動作をしなくてよい。(この動作は、子どもっぽくて、かっこ悪いです。)
特に、ぽっこりお腹の方には、次の利点が加わります
- ベルトで締め付けないので、腹回りが苦しくない。(1日中ずっとのことなので、本当に楽です。)
- 股上が深いズボンも、気にせずに選べます。
- 座った時も、ベルトがお腹の肉で隠れてしまうようなことがなく、ズボンのウエスト周りのシルエットが美しい。
- 腹囲にあったズボンを選ぶことになるので、腹囲よりも小さいサイズを選ぶと座った時にありがちな、前ポケットがパカッと開いてだらしなく見えてしまうことがありません。
- 小用を足す時に、チャックの上下の長さが短いズボンの場合、ウエストボタンを外して前を大きく開くと楽にできますが、ズボンを吊っているので、ずり下がることがありません。また、ベルトが便器に触れないように注意しなくても良いので、これは、地味に大変便利です。
サスペンダー使用の注意点
サスペンダーを使用する時の注意点は、次のとおりです。
ズボンを購入する際には、サスペンダーを使用してフィッティングする
ズボンを購入する時に、腹を締め付けずに、腹囲に少しゆとりのあるズボンを購入します。
試着には、クリップエンド式でかまわないので、サスペンダーを用意して、実際に着用してください。
これまでベルト使用に馴染んでいるので、小さめのウエストサイズを選んでしまいがちです。少し大きいかなと思うぐらいで、ちょうど良いです。
家で腹囲をメジャーで測ってみてください。プラス1㎝くらいが、サスペンダー使用の際の、ズボンのジャストサイズです。
自分の現実の腹囲を見ることになるので、多分、少し勇気がいると思います。
恥ずかしがらないでください。苦しいズボンから解放されるのですから。
サスペンダーの長さ調節には、ほんの少し、ゆとりを持たせる
サスペンダーは、長さ調節が簡単にできます。
サスペンダーの使用に慣れるまでは、長さをどの程度にするのが良いのかわからないので、緩すぎたり(長すぎたり)、きつすぎたり(短すぎたり)してしまします。
いずれの場合も、肩の部分に負担が掛かり、肩が凝ってしまい勝ちです。
長さは、自分で調節して試すしかないのですが、慣れが必要です。適正な長さを感覚的につかめれば、肩が凝ることはありません。
目立つ
日本では、サスペンダーを使用しているビジネスパーソンは多くありません。希だと言えます。
スーツやジャケット着用なら見えないですが、クールビズなど、上着を着ない場合も多いです。
残念ながら、この「目立つ」ことについては「慣れ」しかないです。
スーツやジャケットを着て、サスペンダーが見えない着方からはじめてみることをお薦めします。
ベストの着用もお薦めです。サスペンダーが隠れます。
まず、自分自身が慣れることです。
サスペンダーの購入方法
最良の方法は、正統なスーツと合わせてサスペンダーを購入すること
サスペンダーを初めて使う時に、一番お薦めな購入方法は、ビジネススタイルに精通したテーラーで、スーツの着こなし方も教わりながら、正統なスーツと一緒にサスペンダーも購入することです。
信用のある老舗のテーラーであれば、スーツにはサスペンダーの使用を薦めるはずです。
わたしは、20年前に、あるきっかけで、銀座のポールスチュアートでエドワードモデルというスーツを購入しました。
その時に初めて、サスペンダーでズボンをはくことになりました。最初は、気恥ずかしかったのですが、正統でクラシックなスーツの着心地の良さに驚き、それ以来、サスペンダーを使っています。
似て非なる「本物」に触れることは、ビジネスパーソンにとって、非常に大切なことで、結構「目からウロコ」です。
写真の上のサスペンダーは、ポールスチュアート銀座店で購入したもので、下のサスペンダー(バーガンディー色)は、ブルックス・ブラザースで購入したものです。
レザーエンドを留めている革部分の厚さの違いや、帯の生地の厚さの違いがわかります。
どちらも、約20年前に購入したもので、値段はほぼ同じです。
ポールスチュアートのモノの方が、すべてにおいて、圧倒的に薄くてエレガントで、丈夫です。
コバ部分を見ればわかるように、ポールスチュアートのモノは、薄くても、作りがしっかりしています。
この写真には写っていませんが、帯の長さを調節する金属の留め具も、ポールスチュアートのモノの方が、ずれにくく、カチッと止まります。
ぱっと見は同じでも、身につけて使っていると、差が歴然とします。
この経験をすると、理屈を抜きに「本物の良さとは何か」が実感できます。
もちろん、このような店であれば、サスペンダー単体でも購入でき、スーツにあったものを店員さんが選んでくれます。
はじめてのサスペンダーは、老舗のテーラーでの購入を、強くお勧めします。
※ちなみに、同じポールスチュアートでも青山本店のポールスチュアート以外は、お薦めしません(銀座店は閉店されました)。同じポールスチュアートでも、デパートに入っているポールスチュアートは、全くの別物ですので、ご注意ください。
「本物」のポールスチュアートのサスペンダーでも、ネット検索でも、値段は、そんなに変わらないです。
ネット検索では、安価なサスペンダーも含めて、多くの種類がでてきます。
割安なのは、アルバート・サーストン社のOEM製品などですが、玉石混交といったところです。
「本物」のサスペンダーを知った上で、購入するのであれば、ネットでの購入も選択肢に入ります。
サスペンダーの種類
X型、Y型
よく見かけるのは、X型、Y型です。
中でも、Y型が伝統的クラシックで、エレガントです。
テレビの「相棒」で、杉下右京さんが着けているサスペンダーです。
素材
ゴムタイプ、リボンタイプ、生地タイプ、革タイプが主なところです。
リボンタイプは、身体の動きにしなやかに馴染み、生地に裏表がなく、光沢があり優雅で、それでいて丈夫です。
リボンタイプでも背中の部分はゴムでできているので伸縮します。スーツには最適です。
エンド
エンドとは、サスペンダーとズボンの接続部分のことです。
サスペンダーのエンドには種類があり、クリップエンド、レザーエンド、両用、が主なところです。
レザーエンドは、ズボンの内側にボタンを付けて留めます。外見が野暮ったくなく、スッキリしていて、はずれないので、一番のお薦めです。
ごくたまに、ズボンの後ろ側の部分を、ズボンの外側にボタンを付けている方を見かけますが、折角のエレガントが台無しなので、お薦めしません。
正統なスーツのズボンには、最初からレザーエンド用のボタンが付いています。
ボタンが付いていないズボンの場合は、ボタンを付ける必要があります。それが欠点であるとも言えますが、ボタンを付けるだけのことなので、どのズボンでもレザーエンドをすることができます。
クリップエンドは、ボタンが付いていなくても、クリップで挟むだけなので、簡易に付けることができます。
でも、レザーエンドに比べると、野暮で、安っぽいです。お子様の入学式のようにも見えます。便利さとのトレードオフです。
注意点は、クリップの部分です。クリップの種類によっては、すぐにはずれてしまったり、ズボンの生地に傷が付いたりします。
ネット商品でこれを見極めるのは、なかなか難しいです。でも、カスタマーレビューで、ある程度、判断できます。
両用は、レザーエンドとクリップエンドの両方が付け替えられるタイプです。これは、結構便利です。
ただ、付け替えられるようにするため、エンド部分の構造が分厚くなっているので、もたれた時に、椅子の構造によっては、その部分が背中に当たって相当痛いです。
わたしは、いずれのタイプも使っていますが、ネットで購入できる中では、ALBERT THURSTON(アルバート・サーストン)リボン/ミッドナイトブルーがお薦めです。
色も濃紺で、様々な色の服装に合わせやすいです。
最後に
服装は、自分が楽なことが、大前提です。
加えて、ビジネスパーソンであれば、周りの方々に対する影響も考慮すべきです。
他社の方と会うときに、社長や上司が、みっともないカッコをしていれば恥ずかしいですよね。
子どもの頃、親と出かけるときに、父親や母親がピシッと決めていれば、誇らしく、うれしかったことはないですか。
周りの方への配慮としても、服装は、大切な自己投資だと思います。