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自転車通勤を楽しく始める本【心地よく背中を押してくれます】

自転車通勤で行こう bicycle

自転車通勤に、なんとなく興味のある方に、是非、オススメの本があります。

  • 自転車通勤してる人は、どのくらいの距離を走ってのかなぁ?
  • 健康にはよさそうだけど、職場まで結構な距離あるけれど、僕にもできるかなぁ?
  • 残業も結構あって、疲れているけど、できるかな?

コロナ禍で、政府も自転車通勤を薦めているし、自転車通勤をしてみようかなと思う方の、背中を心地よく押してくれる本をご紹介します。

「自転車通勤で行こう」(疋田智さん)

こんにちは、清兵衛(せいべえ)です。

「自転車通勤で行こう」の著者である疋田(ひきた)さんは、TBSテレビにお勤めで、著作当時は「ニュース23」など、報道制作局のディレクターをされていました。

現在は、部長さんです。”自転車ツーキニスト”を名乗っておられます。

この疋田さんが、自転車通勤を始めたきっかけや、自転車通勤の楽しさ、注意する点などを語っておられます。

ノンフィクション小説のようで、1時間程度で一気に読めます。

楽しく読書

疋田さんが自転車通勤をはじめたのは、乗らなくなってほこりを被っている自転車を見つめ直す機会が訪れたことから始まっています。

自分の持っている経験や自転車というモノを、一種の”資産”として捉えなおし、活用することを楽しみを持って、実行されています。

私は都内のテレビ局に勤めている。
多少は特殊な業種といえるかもしれないが、基本的には32歳の通常のサラリーマンだ。

決まった時間に通勤電車に乗って出勤し、同じオフィスで働き、夜遅くに帰る。
それが日課だった。だが、今は少しだけ違う。

些細なことながら、当たり前の日課に何か大切なものが加わったような気がしてる。
別段、何のポリシーがあったわけではなく、偶然のように始めた自転車通勤だったが、それは私にとって大正解だった。

大袈裟に言えば、自転車は私の人生をちょっぴり楽しくしてくれた。

少年時代には誰もが乗ったはずの自転車なのに、ふと気づくと久しくサドルにまたがらなくなる。

誰でもそうで、無論、私もそうだったのだけれど、考えてみればもったいない話だ。

「自転車通勤で行こう」

子どもの頃の自転車の爽快さを思い出し、自転車通勤を始めてみようと思い立たれて、自転車通勤を始めてみられました。

すると、爽快さに加えて、素晴らしいメリットの”おまけ”がありました。

毎日の通勤に自転車を使い始めて、1年以上が過ぎた。

スピードメーターの累積距離が4,000キロを超え、体重は10キロ近く減った。

「自転車通勤で行こう」

自転車通勤を実行したことによって「体重が10キロ近く減った」という、ダイエットメリットを得ておられます。

でも、皆さんは、「自分の場合は、自宅からだと職場まで、電車でも1時間近くかかるしなあ」って思いますよね。

疋田さんも、自転車通勤を始める前は、そう考えておられたそうです。

クルマで会社まで行っても1時間はゆうにかかる。

地下鉄でもドアトゥードアで考えると45分程度だ。

自転車でそれらと同等の時間で走れるとは、もとより思わなかった。

「自転車通勤で行こう」

でも、疋田さんは、考えるだけではなく、自転車通勤を試してみました。
実行してみて、始めてわかることがあります。

私の勤めるテレビ局は赤坂にある。
日暮里から赤坂までだから、片道だいたい10キロ強。

それを1時間半くらいかけて往復する。
1日わずか20キロちょっと。

そう、いったん自転車に乗り出すと20キロなど「わずか」なのだ。

「自転車通勤で行こう」

そう、ここなんです!片道10キロなんて自転車通勤では「わずか」なんです。

これは、クロスバイクで自転車通勤をしている方なら、皆さん実感しておられることです。

でも、自転車通勤をしたことのない方には、「そんなバカな」なんですよね。

疋田さんも、ご自身が自転車通勤を始めたときのことを振り返り、次のように語っておられます。

日暮里から赤坂まで地図上でおよそ10キロ。

自転車のスピードは20キロ前後というところだったから単純計算では30分だ。

だが、無論のこと信号、渋滞、坂、その他の存在を考えて、倍の1時間は考えなくてはならないと思う。

それでも1時間だ。そんなバカなとも思う。

クルマで会社まで行っても1時間はゆうにかかる。

地下鉄でもドアトゥードアで考えると45分程度だ。

自転車でそれらと同等の時間で走れるとは、もとより思わなかった。

「自転車通勤で行こう」

自転車通勤している人々の心の中を、うまい文章で表現されているなぁと思います。

自転車通勤をしている方は「うん、そうそう」と皆さんうなずいておられるのではないでしょうか。

電車やクルマで通勤していると、通勤の手段や時間の判断基準が固定化されてしまい、無意識に他の手段を想像できなくなり、思考停止状態に陥ってしまいます。

人は、通勤手段だけでなく、何事においても、別の見方や考え方があるということを考えなくなってしまいます。

自分の常識とは違った見方、考え方があるのではないかと意識して、他人の意見を聞くことや読書をすることは、そのきっかけを与えてくれます。

そして、実行してみること。景色が変わり、世界が広がります。
その重要さを、行間から教えてくださっています。

クロスバイク

以上は「自転車通勤で行こう」のほんの一部分ですが、

  • 「チェーンキーはなぜ破られるか」
  • 「やっぱり雨が最大の敵」
  • 「外交官が自転車に乗ると」
  • 「快適な自転車通勤のために」

など、東京での自転車事情や、自転車通勤をはじめるにあたっての注意点、楽しく自転車通勤をつづけるためのコツなどが、惜しげも無く語られています。

20年前に、わたしが自転車通勤に興味を持っていたときに、自転車通勤への背中を心地よく押してくれた本です。

以来、現在まで、僕は20年以上自転車通勤を続けています。
そう、20年前に書かれた本です。

ですが、ご心配はありません。
東京の自転車事情はほぼかわっていません。

今、あらためて読み直してみても、書いてある内容の普遍性は、今更ながらうなずけることばかりです。

自転車通勤を始めた当時の気分や高揚感、楽しさが何も変わっていないことを再認識しました。

自転車通勤で行こう」オススメです。

自転車通勤で行こう

「自転車通勤で行こう」を改題された「自転車ツーキニスト (光文社知恵の森文庫)や、自転車ツーキニストの作法(SB新書)なども書いておられますので、こちらもおススメです。

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