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【定年退職後】自分の会社での再雇用は危険

定年間近 business basic stance

連日、お疲れ様です。毎日ノルマに追われて、日付が変わるまで残業で、土日も出勤。そしてやっと、定年退職がみえてきた。長年勤めてきて、今は管理職だけど、役員になった奴らはいいよなぁ、定年がなくって。再雇用にするか、再就職するか、どうしようかなぁ。こういった悩みに答えます。

◯本記事の内容

  • 自分の会社・組織での再雇用は危険!
  • まだまだ定年までにはあるよと言う方へ

こんにちは、清兵衛(せいべえ)です。
ビジネスパーソンとして20年以上、交渉の現場などで、欧米も含めた様々なビジネスマンと出会ってきました。わたしが目の当たりにしてきた、定年退職後の方々の姿やその方々から伺った話から、定年退職後の身の振り方について、提案します。

自分の会社・組織での再雇用は危険!

ため息ビジネスマン

定年退職後は、どうしますか?
再雇用、転職、起業(自営)、悠々自適、のいずれかです。

  • 残業はいっさいしない
  • 言われたことだけやる
  • 責任ある仕事はしない
  • 新しいことは覚えず、勉強もしない
  • パソコンや事務ソフトが使えないし、覚えられない
  • 自分の仕事の範囲を決めて、他人の仕事は手伝わない
  • 賃金に対する不満があって、お金の話ばかりしている

以上は、再雇用された方々が配属された職場で、よく聞く本音です。
再雇用された方がこのような働き方をするのは、ブラック企業に多く見られる現象です。

同じ企業・組織の先輩が、このような働き方をするなんて、尊敬できませんよね。
あなたの職場でも、このような再雇用の方がおられるなら、その企業・組織での再雇用は、危険です。止めましょう。あなたのためです。

本当は、こんな企業・組織は、今すぐ辞めるべきだと思います。

(※この辺は、「【仕事つらくないですか】なぜ、あなたは疲弊しているのか 」に書いたので、興味のある方はどうぞ。)

再雇用で働く人の気持ち

でも、再雇用の方々がそのような気持ちになることは、ある程度、仕方が無いことでもあります。再雇用にしがみつくと、給料を300万円台くらいに抑えられますから。

退職金も企業年金をもらうことにすると、大幅な減額になり、ショックを受けます。

「俺の今までの仕事人生の評価は、こんなに低いのか」と、怒りさえ覚える方が多いようです。
それで、再雇用された方は、「おー、会社がそのつもりなら、俺もそのようにしか働かんぞ!」となってしまうのです。再雇用の方が配属された職場の人々はたまりませんが。

再雇用された方々は、さらに、多分こう思います。

  • 昔の部下たちが相談にこない、挨拶もしない
  • 役員で残ってる奴らは、腹の中で俺を馬鹿にしてやがる

退職後も、処遇面や人間関係でストレスを抱えて働くんですか?そんなこと止めましょうよ。

あなたのこれまでの経験やスキルを活かして、活き活きと働く道にチャレンジしませんか?
あなたを必要としている場所が必ずあります。

何かの事情で、どうしても自分の会社・組織での再雇用を選択せざるを得ないのであれば、せめて、役員になった人たちが見えないところや、今いる人たちが見えないところへの配置を希望してください。

人生100年時代

ロンドン・ビジネススクールのリンダ・グラットン教授とアンドリュー・スコット教授が書いた、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略』。

この本では、2007年に日本で生まれた子ども(現在中学2年生)の半数が107歳まで生きる、とされています。どんどん寿命は延びています。

これに伴い、働く期間も延びざるをえません。社会保障で支えられるわけがないのですから。

そんな中で、日本の法律も、定年延長されています。

  • 2013年に「改正高齢者雇用安定法」が施行され、60歳定年後の就労希望者全員を65歳まで雇用することを企業に義務付け
  • 国家公務員の定年を31年度に65歳とする国家公務員法改正案が、2021年4月13日に閣議決定
  • 地方公務員も右にならえで、国家公務員と同じく31年度に65歳とする定年延長が全国の自治体で条例化

つまり、サラリーマンであれば、最短でも65歳まで働くことが求められます。
今のままの会社・組織で再雇用にしますか?それとも他の働き方にチャレンジしますか?

60歳の定年退職後は、自分の会社・組織での再雇用ではなく、他の会社・組織で働くことも検討してみてもいいかな、と思う方は、「【50代】定年退職後を見据えた、自分にあった働き方を見つける方法」で、具体的な方法を書いているので、よかったらそちらも読んでみて下さい。

まだまだ定年までにはあるよという方へ

定年まで、今の会社で働くつもりはないよ、と言う方は飛ばして下さい。

大手企業・組織であれば、定年退職者のその後の処遇をどうするかは、会社・組織の人事部門にとって、新規採用や人事異動と並ぶ、実は大きな仕事の一つです。

ですから、大手の多くの企業・組織では、定年退職後の処遇についての内部規定を持っています。その内部規定の内容は、人事部門の幹部と社長・取締役などの経営者層以外は、知ることができないのが通常です。

その内部規定には、定年退職者に紹介する再就職先の給料や待遇などが記載されており、これまでの会社・組織への貢献度を、社長・取締役が判断して、誰をどこに送るかを決めています。

再就職先として、どこを紹介されるかで、再就職先での給料に雲泥の差がつきます。良い・悪いは別にして、社会の実態です。

企業・組織の中で、「社畜」のように働いて、再就職先を有利にしたいと考える人もいます。そこまで考えて行動している人々がいることも事実だということを、大手企業・組織で働く方には知っておいても損はないので、参考までにご紹介しました。

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