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【書評:1】『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』

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こんにちは。清兵衛(せいべえ)です。

東京と京都で、20年以上ビジネスマンとして働き、様々な企業や役所などの、いろいろな役職の方々とお仕事をさせていただいてます。

本記事では、『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』の書評をお届けします。

メモは単なる過去の記録ではなく、「未来の自分」に向けたメッセージなのだと、発想転換を促してくれるとともに、具体的な方法を伝授してくれる一冊です。

すごいメモ。

仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。

書籍の紹介

著者の小西さんは、博報堂で、サントリー「伊右衛門」・「ザ・プレミアム・モルツ」、ライザップ、などなどのヒット商品を量産してきたコピーライター/クリエイティブ・ディレクターです。

『考えるのが苦しい。誰かやってくれ。眠い。時間が無い。期限が迫っている。いいアイデアが出ない。苦しい。もう、逃げ出したい。』

皆さんもきっと、毎日こんな思いをしながら仕事してますよね。連日、お疲れ様です。

小西さんも若い頃に、この思いに苦しんでおられました。
でも、ある1枚のメモに出会い、自ら工夫・試行錯誤を繰り返し『メモ術』を生み出し、人生が変わりました。

この本は、同じような苦しい思いをしている人が、この本を読んで、救われるかもしれないという思いで、書かれています。

メモ術の本は、ちまたに溢れています。でも、メモの細かい技術的なことばかりで、「つかえないなぁ」と、わたしは思ってきました。そんな中で、この本と出会いました。

本書は、カバーの”おもてそで”部分に、”どんなにデジタル機器やアプリケーションが進化しても、「1枚のメモ」に勝るものはない。“と書かれています。

カバーの”おもてそで”部分は、その本の核心を記載する場所です。

この本を買った当時、新事業の枠組みをどうするかで悩んでいたわたしは、この3行を見て、ただのメモ術じゃないなと思って買いました。大正解でした。

メモだけじゃなく、これまで20年間コピーライターとしてのキャリアで培ってこられた、アイデアの出し方や考え方が、惜しみなく具体的に書かれています。

だからといって、難しいルールや理解しにくい理論はありません。
誰でも実践できて、今日からすぐに仕事に使えるものです。

小西さんが大切にしている、「未来メモ」という考え方と「14の技術」を、具体的に紹介されているのが本書の内容です。

プロのコピーライターの発想法、知見、メモ術・・・。これだけの内容がつまって、たったの1,540円です。

いやぁー、本ってホントニいいですねぇ。

【要約】抜粋ポイント5つ

1.どんなにデジタル機器やアプリケーションが進化しても、「1枚のメモ」に勝るものはない。

2.SNSやネットが大きな力を持ち、たくさんの人に同じことを一気に伝えるだけではうまくいかない時代になってきているのです。

「広く告げる」=「広→告」の時代から、ネットを中心に「面白いことを告げてシェアする」、つまり「告→広」の時代になってきたということ。

普段何気なく見ている「つながり」の間に、あえて「→」を入れ込むことで、見えていなかった「矛盾」や「違い」が見えることもしばしば。

3.記憶にたよらず、時間がたっても腐らないメモを書く技術が必要です。

そう、いつでも、メモを見るだけでそのときの発言やポイントが思い出せて、何を考えるべきかが、すぐにわかるメモ。

未来の自分に、考えるきっかけを残すメモを書くべきなのです。

4.カッコつけた上司が「とにかく自由に面白いことを考えろ。責任は持つ!」とか言って鼻息を荒くしますが、あれは本当にやめてほしい。見栄っぱりの最悪なディレイションだと思います。

逆に、「この狭い範囲で面白くしろ」というディレクションをする人は、とてもいい上司です。

ハードルを設けて、それを超える事をルールにすると、アイデアの質は確実に向上します。

「それは本当に、◯◯◯するか?」このハードルがあるだけで、考えるアイでは格段によくなり、会議の目的もわかりやすくなる。結果的にビジネスが大きく変わります。

5.人の興味は「疑問と解決」の間にあります。

  • 君は、「ノームコア」を知っているか?
  • なぜ、「ノームコア」は、売れるのか?
  • 「ノームコア」の好感度は9割
  • 「ノームコア」を知る10の週間
  • 東大生だけが知っている「ノームコア」の活用法
  • 「ノームコア」は本当に、未来を豊かにするか?

人は、呼びかけられると、無意識に答えたくなるのです。
人は、数字を見ると、なぜか大切なことのように感じ、さらにその数字の意味を知りたくなります。

行動ポイント

本書に書いてある内容の1つでもいいので、1週間続けてみること。
それだけで仕事の効率や結果がいい方向へと変わります。

読書の成果

抜粋ポイント1の成果

この本を読んでからは、新事業の構想には、まず、A3コピー用紙に鉛筆で、枠組みのアイデアを消しては書くを繰り返して形にしています。
これで、発想が広がります。
一定まとまったら、パワポを作っていきます。
最初からパワポでつくるより、事務時間が短縮できています。

抜粋ポイント4の成果

「自由に面白いことを考えろ」と言う上司は、何も考えてない上司(=仕事をしていない上司)が言うことです。
こんな上司いますよね、そこら中に。

これを読んでからは、わたしは必ず、自分で必死にたたき台を考えて、素案を作ってから部下の方々に、具体的にハードルを設けて示すようにしました。
そうすると、本当に部下の方々からのアイデアの質が向上しました。激変しました。

わたしの会社の社長も、同様のことをしていたことがわかりました。
「◯◯については、3つ位あるから、それを提案しろ」と社長から指示されたことがあります。
社長が考える3つって何だろうと、必死に3つを考えて、社長に持っていくと、「うん、この3つでいいよ。
実は、僕は具体的に3つを考えていたわけではないんだが、まぁ3つにまとめろと言えば、良い案がまとまると思ってね。」って言われました。
うーん、さすが社長!って感服してしまいました。

抜粋ポイント5の成果

抜粋ポイント5の「みだし」方法を、実際にお客様へのプレゼンで使ってみました。
すごく興味を持って聞いていただけたのが伝わってくるぐらいで、大成功でした。
幸いにも採用いただけました。
後で、「君のプレゼンは、本当に面白かったよ」って言っていただけました。
うれしかったなぁ。

書籍情報

すごいメモ。

書 籍 仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。
著 者 小西 利行(こにし としゆき)氏
出版社 かんき出版
出版日 2016年01月20日

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